士業が知っておくべきデジタル遺品の知識|セミナー開催レポート
優オフィスグループ様主催のセミナーで「士業が知っておくべきデジタル遺品の知識」を講演。デジタル遺品の法的観点と士業の役割について解説しました。

2024年10月26日、優オフィスグループ様主催のセミナーにて「士業が知っておくべきデジタル遺品の知識」について講演いたしました。現代社会における新たな課題として注目されるデジタル遺品について、法的観点から解説いたします。
セミナー開催概要
開催情報
- 日時:2024年10月26日
- 場所:アットビジネスセンター池袋駅前 別館
- 主催:優オフィスグループ
- 講演時間:70分
参加者
- 行政書士
- 司法書士
- 税理士
- 弁護士
- その他士業関係者
今回のセミナーでは、デジタル化が進む現代社会において、士業の皆様が直面する新たな課題「デジタル遺品」について、実務的な観点から詳しく解説いたしました。
デジタル遺品とは
「デジタル遺品」という概念は、株式会社ブレイバーが国内に先駆けて提唱したものです。故人のパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器に遺された情報や資産を指します。
現代の課題
よくある相談事例
- 「死後にデータを残したくない」という生前の意思表示
- 「故人のスマホがロック解除できない」という遺族の困惑
- ネット銀行の口座発見と解約手続きの複雑さ
- サブスクリプションサービスの継続課金問題
- SNSアカウントの削除・追悼アカウント化
- クラウドストレージ内の重要データの取り扱い
これらの問題は、従来の相続手続きでは想定されていなかった新しい課題であり、法的な整備も追いついていないのが現状です。
士業としての対応
法的観点からのデジタル遺品
デジタル遺品は、従来の有形財産とは異なる特性を持ちます。アクセス権限、利用規約、プライバシー保護など、複数の法的要素が絡み合う複雑な領域です。
士業が提供できるサービス
- 遺言書作成時のデジタル資産リスト作成支援
- デジタル資産の棚卸しサポート
- アクセス情報の適切な管理方法の提案
- デジタル遺品に関する意思表示の文書化
- 相続手続きにおけるデジタル資産の調査
- 故人のデジタル資産の発見・特定
- 各種サービスの解約手続き代行
- デジタル資産の評価・分割協議サポート
- デジタル遺品整理のアドバイス
- プライバシー保護を考慮した整理方法
- 法的リスクを回避する手続きの提案
- 専門業者との連携・紹介
データ消去サービスとの連携
デジタル遺品の整理において、個人情報の適切な処理は極めて重要です。MASAMUNE Erasureのような専門的なデータ消去サービスとの連携により、法的リスクを最小化しながら、遺族の意思に沿った処理が可能になります。
MASAMUNE Erasureの役割
デジタル遺品におけるデータ消去の重要性
デジタル遺品の処理において、データ消去は単なる技術的な作業ではありません。故人のプライバシー保護、遺族の心情への配慮、そして法的リスクの回避という、多面的な価値を提供します。
MASAMUNE Erasureの特徴
- 国際標準に準拠した確実なデータ消去
- 消去証明書の発行による法的証明
- 個人情報保護法に完全対応
- 遺族の心情に配慮した丁寧な対応
- 士業の先生方との連携体制
個人情報保護とプライバシー配慮
故人のデジタルデータには、生前の人間関係、健康情報、金融情報など、極めてセンシティブな情報が含まれています。これらの情報を適切に処理することは、故人の尊厳を守り、遺族の心の平安を保つために不可欠です。
まとめ
デジタル遺品は、今後ますます重要な課題となることが予想されます。高齢化社会の進展とデジタル化の加速により、この問題に直面する家族は確実に増加するでしょう。
士業と技術企業の連携の必要性
法的専門知識を持つ士業の先生方と、技術的専門性を持つ企業との連携は、この新しい課題に対する最適解を提供します。お互いの専門性を活かし、依頼者により良いサービスを提供していくことが重要です。
今後の展望
- デジタル遺品に関する法整備の進展
- 士業向けデジタル遺品対応ガイドラインの策定
- 技術企業との連携体制の強化
- 依頼者向け啓発活動の推進
MASAMUNE Erasureは、士業の先生方との連携を通じて、デジタル遺品という新しい課題に対する包括的なソリューションを提供してまいります。ご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

